こんにちは!
今回お届けするのはウレタン防水工事の通気緩衝工法(絶縁工法)です。
既存の状態から施工完了まで複数回に分けて発信していきます。
それではやっていきましょう!
通気緩衝工法とは基本的に、下地がコンクリートで採用されるウレタン防水改修工法の一つです。
下地がコンクリートでそのままウレタン材を流してしまうと蓋をされてしまった状態になり屋上内部で発生する水蒸気を排出することが出来なくなり防水層を押し上げて膨れてしまう可能性が高いです。
その為、考えられた工法が通気緩衝工法です。
通気緩衝シートは粘着層が帯状になって蒸気の通り道を確保し脱気筒を設置することで外部に逃がし膨れを解消してくれるという工法となっています。
写真を交えて施工前~下地調整まで進みましょう!
施工前です。
伸縮目地が有るはずでしたが、撤去されモルタルが充填されていました。
漏水はしておらず一安心です。(普段はシーリング処理を施します)
新築当初の為、ドレン口(排水口)には鋳物ドレンが設置されています。
大きな支障が無い限り大枠のみ撤去し改修ドレン取付けを行います。
凸凹になってしまっている目地が見受けられるためサンディング処理を行っていきます。
この状態で通気緩衝シートを張ってしまうと
凸は建物が動いたときに突き破る可能性が高く内部的な防水層の破断が予想されます。
凹は密着性が悪く物が落ち当たったときに外部的な防水層の破断が予想されます。
経年劣化で押えコンクリートにはヘアクラック、クレーターが確認できます。平場、立上り共に樹脂モルタル(カチオンワン)で下地調整を行います。効果としてひび割れを起こしずらくなり防水層との相性も良く密着性が高まります。
金鏝で全体に塗布しました。これにて下地調整完了です。
下地が今後10年の防水層の土台となる為、弊社では力を入れている工程となります。
次回は通気緩衝シート張りをお届けします。
お楽しみに!
Comments